日本歯周病学会認定
歯周病専門医とは

当医院のドクターは、ともに日本歯周病学会 歯周病専門医の資格を取得しています。またスウェ-デン留学での臨床経験を生かした歯科診療を患者さんに提供します。

他の歯科医院で、歯を抜かなくてはならないと言われた場合でも、一度歯周病専門医に相談することをおすすめします。

歯周病専門医とは、予知性の高い歯科治療および歯周病治療やインプラント治療など、包括的歯科診療を患者さんに提供するスペシャリストです。
日本歯周病学会認定 歯周病専門医は厚生労働省が認可した資格であり、その資格名を広告することが認められています。

歯周病専門医は、歯周病認定医取得後2年間研修施設で研修して、専門的な歯周治療の知識と技量をマスターした上で、歯周病専門医試験に合格した日本歯周病学会員です。
日本全国の歯科医師約10万人の中で、歯周病専門医はわずか約1270人(2016年5月現在)しかおりません。

日本歯周病学会 歯周病専門医
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歯周病とは?

歯肉が赤く腫れている、出血がする、歯が揺れている、かたい物が噛みにくい、口臭がするなど、歯肉や歯の症状で気になったことがあれば、歯周病かもしれません。

歯周病の特徴は、痛みをあまり感じることなく症状が進むことです。
そして、放置すれば歯周病が悪化して決して自然には治りません。
また中等度から重度の歯周病と診断された患者さんは、ケースによっては長い治療期間が必要な場合があります。
気が付いた時には手遅れで、何本も歯を抜かなければならないようなことになりかねません。
たとえむし歯がなくても、痛みがなく食事するのに不都合がなくても、もし歯周病だといわれたら可能な限り早めに歯周病専門医で治療されることをおすすめします。

歯周病治療

最近、歯磨きで歯ぐきからの出血や腫れ、歯の揺れが気になる方へ
その症状を放っておくと・・・

歯磨きが不十分で、歯と歯肉の間に歯垢(プラーク)がたまると、炎症が生じてきます。
これが歯周病の始まりです。
自分で気がつかない軽い歯周病を含めると、40歳以上の成人のうち約80%以上が歯周病にかかっているといわれ、歯周病は歯を失う最もおおきな原因となっております。
歯周病は、心臓疾患、糖尿病、早産などの全身疾患との関連性が報告されています。

以下の症状がある場合、歯周病の可能性があります。

①歯肉の腫れ(赤み)
②歯肉からの出血
③歯がぐらぐらする
④歯と歯の間に隙間ができた
⑤口臭がする

歯周病は、歯を支えている歯槽骨(歯を支える骨)が破壊される病気です。
初期の段階では、症状が自覚しにくく、鏡で見ても気がつきません。
進行すると歯肉が赤くなったり、腫れたりします。その後、歯肉からの出血、排膿の症状が現れ、やがて歯槽骨が吸収し、歯が揺れてきます。
骨が大きく吸収すれば、歯を抜く可能性が高くなり、歯を失うことになります。
当院では歯周病の専門的な予防、治療プログラムを行っております。

歯周病治療の流れ

歯周病治療の検査

最初に、歯周病の状態を把握するため以下の検査が必要になります。

歯周ポケット検査

かみ合わせの診査

口腔内写真

歯の動揺度の検査

レントゲン写真

歯周病細菌検査

カウンセリング

検査結果のデータを基に、患者さんと十分な説明を行い、治療方法を決定します。

歯周病基本治療

最初の歯周病治療は、歯磨きの指導、スケーリング、ルートプレーニング(クリーニング、歯垢や歯石、バイオフィルムを除去)を行い、歯肉の状態を改善させます。軽度の歯周病であれば、この治療で治ります。

歯周外科治療

歯周外科治療と歯周組織再生療法について
進行した歯周病でも、歯周病専門医による治療で歯を抜かずに治療できる可能性があります。

リグロスを用いる歯周組織再生療法とは?
歯周組織再生療法は、歯を支えている歯周組織を再生させる治療法です。この治療を受けることで、他医院で抜歯と言われた進行した歯周病でも、歯を抜かずに治療できる可能性があります。

リグロスの成分は細胞を増やす成長因子で、歯周病で破壊された歯周組織の再生を促進する治療法です。歯周外科手術で、プラーク・歯石などを除去した後に、破壊された歯槽骨の欠損部にリグロスを塗布し、歯を支えている歯周組織の再生を促します。
リグロスと同じ成分は、医科では、やけどや床ずれなどの治療に使用されています。

基本治療後、やむなく深い歯周ポケットが残存した場合や、特に中等度~重度の歯周病は、歯周外科治療が必要になります。 通常の外科治療の他に、歯周組織再生療法を行うことがあります。

歯周組織再生療法(エムドゲインゲル)

①歯周病によって失った骨に対する骨再生および歯周組織の再生

②抜歯後の治療後(インプラントなど)に対処するための骨吸収の抑制

③痛みや腫れを少なくし、治癒を促進します

歯周組織の破壊が著しい場合、歯周組織再生用材料(エムドゲインゲル)を使用することで、失われた組織の一部を再生させようとすることが可能となりました。この再生用材料を使用し、溶けた骨の再生を誘導させることで、歯を保存できる確率が高くなります。
通常の歯周外科手術と比較して、歯肉の治癒の促進も早く、術後の痛み・腫れも最小限にできます。

再生療法は、多くの利点からさまざまな症例に適応することができるため、歯周病で動揺している天然歯の保存やインプラント治療に活用できます。

再生療法の症例写真

年齢 66歳 女性
症状 下の前歯が動揺してきた。物がつまるようになったため、治療を希望される。
治療内容 歯を支えている骨が吸収していたため、プラークコントロールなどの歯周基本治療を行い、再生治療(エムドゲインゲル)で骨の回復を図り、動揺を抑えた。術後、歯肉の退縮がややみられるが、定期的なメンテナンスにて維持している。
費用 165,000円~(税込)
期間 約4~6ヶ月
デメリット 外科治療が必要になる。日頃の適切なブラッシングが必要。
年齢 57歳 男性
症状 3ヶ月前から、右下奥歯の歯肉腫脹、出血が持続していた。やがて、歯が動揺し、疼痛が生じたため来院。
治療内容 歯を支えている骨が吸収していたため、かみ合わせの調整などの歯周基本治療を行い、腫脹や出血の消失を図り、その後、再生療法(エムドゲインゲル)にて骨の回復を行った。術後、歯肉の退縮がややみられるが、定期的なメンテナンスにて維持している。
費用 165,000円~(税込)
期間 約6ヶ月
デメリット 外科治療が必要になる。日頃の適切なブラッシングが必要。

メンテナンス

メンテナンスとは、歯周病の再発を予防し、健康な歯を維持していくために、必要な定期健診です。
歯周病が治っても、定期的な検査が必要です。

歯周病は再発の多い病気と言われています。治療により歯周病が治っても、ブラッシングが不十分であったりすると、容易に再発の可能性が高まります。

定期的に、歯ブラシでは届きにくい部位を含めた、全体的なプラークコントロール(クリーニング、フッ素塗布、歯垢、歯石の除去、精密検査)を行うことで、お口の中を健康に保つことが出来ます。

再生療法 症例写真

症例1

術前

術後

年齢 64歳 男性
症状 歯肉の腫れ、出血、噛むことが困難であることを理由に来院。診査の結果、歯が動揺して、周囲の骨が吸収されていた。最初に基本治療での経過(約1ヶ月)から、再生療法での保存が可能と診断した。
治療内容 歯肉を切開し歯根に付着した、歯周病の原因である不良な組織、汚染物を除去。きれいになった歯根面にエムドゲインゲルを塗布して、歯肉を縫合。
治癒後、動揺している歯を固定するため、かぶせ物を装着。
費用 165,000円~(税込)
治療期間 4ヶ月(骨の再生を待つ期間を含む)
メリット 再生治療を行うことにより、保存が可能となる。普通の歯周外科治療と比較し腫れや痛みは最小限に抑えられる。
デメリット 再外科治療が必要になる。再発防止のため適切な歯磨き、定期健診が必要。
症例2

術前

術後

年齢 54歳 女性
上の歯肉が腫れている。他院で抜歯をすすめられた。
症状 歯肉は腫れ、上の歯が傾いて動揺していた。歯の周囲の骨は吸収していた。
骨の吸収は中等度であり、再生療法で保存が可能と診断した。
治療内容 歯肉を切開し歯根に付着した、歯周病の原因である不良な組織、汚染物を除去。きれいになった歯根面にエムドゲインゲルを塗布して、歯肉を縫合。歯の傾きを正常な位置にするために、差し歯を装着。
費用 165,000円~(税込)
治療期間 6ヶ月(骨の再生を待つ期間を含む)
メリット 再生治療を行うことにより、保存が可能となる。普通の歯周外科治療と比較し腫れや痛みは最小限に抑えられる。
デメリット 外科治療が必要になる。再発防止のため適切な歯磨き、定期健診が必要。差し歯が連結しているため、歯磨きがやや困難になる。

治療時のリスク

副作用は過去20年間のエビデンスでは報告されておりません。
デメリットは外科手術が必要なことです。症例によっては術後多少の腫れが起こる場合があります。
ただし、エムドゲインを使用すると、普通の歯周外科治療よりは腫れと痛みは抑えやすい傾向にあります。
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